ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。」


日本/公演中(再演/マチネ)/マームとジプシー(藤田貴大作・演出)


小さなまちで起きた事件に感化された家出少女と、同級生たちの物語。ゼロ年代の旗手、やっと初観劇。
藤田版スタンドバイミーのような。個人が「点」として存在しながら、それが線でつながる違和感と安心感。心と身体に同時に届く音楽とリフレインのなかで、得も言われぬ感情、衝動が沸き上がります。小さく、閉じたお話なのに、大きく、壮大な、時間と空間がそこにある。お洒落なインディペンデント映画を一本観たような気持ちになって帰路に着きました。観ることができてよかった。
役者への印象は語りにくく、なんというか、少し不安になる。なぜかはわかりませんが。