ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「四色定理」

日本/公演中(初日)/廃墟文藝部(後藤章大作・演出)


短編集と銘打った、劇団お蔵出しの四作品上演企画。名古屋の劇団「廃墟文藝部」は初観劇です。
4人の女優が織りなす「私」のお話。感情ごとに色分けされて「私」のことを語る「私」たちは、まるで自己肯定感に飢えているかのごとく「私」を「私」たらしめるべく存在するんだなあと。4作とも同じような演出プランに飽きはきますが、言葉と音楽がそれを補う。3本目の、ひとりの女性の性格が切り分けられていく『私は分裂するくらげ』が一番面白かったです。
キャストの名前がわかりませんが、黄色い衣装の役者さんが稀有な声と風貌で気になりました。