ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「狩人の夜」

狩人の夜 [DVD]
米/'55年製作/チャールズ・ロートン監督


絞首刑になった父親が隠した大金を狙って、伝道師の男が子供たちを追い詰める。名優チャールズ・ロートン唯一の監督作品とのこと。
筋は単純なのに、90分程度の中にイベントがあり過ぎて、咀嚼が追い付かない。まるでフェリーニの映画のように象徴的な場面がいくつもあって、深読みしようと思えばいくらでもできてしまいます。特に、川に沈んだ女のビジュアルは圧巻。アメリカ映画を観ていて、話の中に聖書を持ってこられると、バックボーンが無いため途端についていけなくなるのには、いつも非常に損している気がします。
ロバート・ミッチャムの怪演。