ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「七年ぶりの恋人」

日本/'15年公演/大人計画ウーマンリブ(宮藤官九郎作・演出)


元アイドルの二人組が再結成し、TV歌謡ショーへの出演を果たすまでを描く。宮藤官九郎による「恋人」シリーズ第3弾です*1
零れていく記憶、進行する更年期、着れない衣装。いくつになっても誰かの恋人でありたいと願うのは、そんなにおかしなことじゃない、という応援メッセージ。クドカンらしく、まことにくだらない中学生レベルの妄想のオンパレードではあるけれども、そこはかとなく人生の機微が滲んでいる、気がします。細野晴臣によるテーマ曲が良曲すぎて、耳から離れないのが困る。
伊勢志摩と池津祥子。狂気をはらんだ男性陣の印象の強い大人計画でしたが、とても魅力的な女優さん。

*1:第1弾『七人の恋人』オリジナル版→id:totte:20111004、スナックmanjii版→id:totte:20101017