ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「電子城—背中だけの騎士—」

日本/'89年公演/劇団唐組(唐十郎作・演出)


仲間を集めながら「電子親友」を求めさまよう男の物語。「状況劇場」を解散した唐が再度立ち上げた「劇団唐組」の初公演作品です。
社会現象だった「ドラゴンクエストⅢ」に触発されて書かれており、舞台はまさにドラクエの世界が混濁する。ルイーダの店には職を探す荒くれどもが集い、主人公は僧侶と商人と楽士と遊び人をパーティーにし、ロマリアという街を目指す。内容はよくわからずも、とにかくドラクエが当時与えた衝撃というのがとてつもないものであったということは、非常によくわかりました。
唐は座長芝居。大久保鷹の怪演がひかる。