ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「西遊記」


日本/公演中/流山児★事務所(天野天街作・演出)


天竺へ経を求める三蔵法師一行の旅を、奇才・天野天街が描き直す。「流山児★事務所」旅公演作品を、三重県四日市文化会館の企画で招致したものです。
下敷きに不動の物語があることをいいことにやりたい放題。永遠に来ないラストシーンを目指しての、脳ミソ掻き回すエンドレスリピートはさすがアマノ節です。「存在」というものに疑問符を叩きつけ、まるでテント芝居のようなラストは衝撃。繰り返しがワンパターンでさすがに飽きの来る部分はあったけれど、これほど長く短い100分間はいまだかつて経験したことがなかったように思います。
沙悟浄(?)役・イワヲから目が離せません。大変な役どころ。