ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ラブコメ改」


日本/公演終了(再演)/中野成樹+フランケンズ(モリエール原作、中野成樹誤意訳・演出)


自分好みの女性を少女期から育てる男の思惑と失敗を描く。フランスの喜劇作家モリエールの戯曲「女房学校」をリメイク上演した作品の再演です。初観劇。
芝居口調でも現代口語でもない一風変わった会話劇で、まるで源氏の君の末路を描き。無駄を削ぎ落とした結果でこうなったのか、こうするために削ぎ落したのか。赤毛モノなのにそう感じないのは自称「誤意訳」の力でしょうか。ストーリーは単純ながら、その分的確に笑いのツボをおさえ、クスクス笑いから爆笑まで自由自在に織り込む誤意訳。タイトルのすかし方が秀逸です。
役者は美男美女揃い。使用人ジョルジエット役の北川麗がおかしい。