ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「夜と星と風の物語」


日本/公演終了(ソワレ)/長久手市劇団座☆NAGAKUTE(別役実作、佃典彦演出)


児童向け音楽劇として書かれた別役版「星の王子さま」を、愛知県長久手市の市民劇団が「劇団B級遊撃隊」の佃演出のもと上演した作品です。初観劇。
キャラクターをデフォルメし彩り豊かに描き出し、老若男女が楽しめる形に。王子さまは添え物、愛をテーマに原作者のサン・テグジュペリ自身まで絡ませながら広がる宇宙を感じさせてくれました。作品としてはまずまずというところでしたが市民劇団のあり方という点では非常に興味深く。最前列の少年少女たちがキラキラとした目で食い入るように観ていた姿が印象的で、つまりは満点なのかもしれないなと思います。
なによりも長久手の劇場が良い。比較的不便な場所柄でどうお客さんを呼ぶかをしっかりと考えているのが伝わってきて好感。