「さよならドビュッシー」
日本/'12年製作/利重剛監督
火事で幼馴染を亡くし自身も全身火傷を負った少女がその後も奇怪な事故に会いながらも、ピアニストの指導者と共に懸命なリハビリの上でピアノコンクールに挑む。「このミス」大賞受賞作の映画化です。
冒頭で落ちが見えてしまうという残念な脚本。よくある話だなと。そもそも推理小説が原作だという予備知識なく観たのもあって、とってつけたようなミステリー要素と恋愛要素と、全編つぎはぎの回想シーンのような描き方とで、これはどのジャンルの映画なのかよくわからないまま最後までいってしまいました。ピアノ教師が魔法使いだったわ、という話で終わればもっと単純に素敵な作品になったろうに。
主人公に本職のプロピアニスト・清塚信也を採用したのが他と一線を画すところ。