ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「平成」


日本/公演終了/孤独部(かしやましげみつ作・演出)


「平成」と共に生まれ育った青年の26年目の自分探し。名古屋で一人芝居やライブハウス出演を重ねるかしやましげみつによる個人ユニット「孤独部」の番外公演です。初観劇。
自分が何でもない人間だという叫び。昨今の小劇場界を牽引する若手造り手たちは昭和と平成の狭間の世代であり、それより後の世代のかしやまは形を借り模倣することで自らへの恥じらいを茶化す。情報社会の中で成立し難くなったであろうアングラにわざわざ過剰反応している点はいまいち理解できないけれど、定義づけられないでも何となく今も、そしてこれからも"此処"にいる気がするという気持ちはよく分かります。
これは「DOCUMENTARY of 孤独部〜10年後、彼らは今の自分に何を思うのだろう?」だったのでした。