ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

アニメ「思い出のマーニー」

日本/'14年製作/米林宏昌監督


療養に訪れた少女が湿地の古い屋敷に住む女の子と出会い、不器用な自分を見つめなおしていく。米林監督第二作目のSTUDIO GHIBLI最新作です。
あたしなんかという人間が苦手。自分だけ不幸せなんだという人間が苦手。だからこの映画は全く受け付けられませんでした。登場人物も観客も不幸という蜜を互いに舐め合っていただけにしか思えません。ストーリーも世界名作劇場と何が違うのか。そして米林の前作でもうっすら感じていたところですが、ここまでファンタジー要素を打ち消すことが出来るのかと感心してしまう。
有村架純演ずるマーニーの声が大人声過ぎて見た目とのギャップを最後まで埋められず。それにしてもジブリのヒロインは声が暗いのが多いのね。