ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ウォルト・ディズニーの約束」

米・英・オーストラリア/'13年製作/ジョン・リー・ハンコック監督


メリー・ポピンズ」の作者が半生を振り返りながら、ディズニーでの映画化に向けて丁々発止のやり取りを繰り広げる。原題「Saving Mr.Banks」の方がしっくりくるなと思いつつ。
人生ドラマだけでなく映画製作における舞台裏ものとしても興味深いところ。映画会社と著作権者の駆け引きはこれに限らず大小様々悲喜交々、色々あるんだなと。「仕事」の前に「作品」があり、「人」がいる。家族を売り渡すに等しい行為という捉え方の根底にあるのは不信感。いまも"信頼"を得られる「仕事」をしている映画人がいることを信じて、今日も映画を観ます。
役柄同様、エマ・トンプソンの輝きにトム・ハンクスもたじたじ感。運転手のポール・ジアマッティがおいしい役。