ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「クラッシュ・ワルツ」


日本/公演中(再演)/刈馬演劇設計社(刈馬カオス作・演出)


幼い命が奪われた交差点でクロスするそれぞれの思いを描く。今年5月に上演され現在劇作家協会主催の戯曲賞最終選考に残っている作品の早くも再演版です。刈馬作品は初観劇。
交通事故の被害者と加害者。リアルな痛みを感じられないからそんな自分を余計責め、だからこそ実態のない痛みに苛まれ、ましてや他人のものなので勝手に消すこともできない。それこそ自己中心的で擦り付けに過ぎないとは思うけれど。そんなことを考えながら観ていたらラストに不覚をとりました。みんな不器用かつ優し過ぎる。脚本の質もあるにせよ演出面での丁寧な補足が大きかった気がします。
二宮信也とおぐりまさこの夫婦が非常に良かった。