ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「サ××ド・オブ・ミュージック」


日本/公演中/SOM企画(ニノキノコスター作、トリエユウスケ演出)


とある事故によりガスが充満した川ざかいの町で生活する住人たちがミュージカルに挑む。名古屋の劇団「オレンヂスタ」とコンテンポラリーダンス集団「afterimage」によるあいちトリエンナーレ参加企画公演です。両者とも初観劇。
名作『サウンド・オブ・ミュージック』の威を借りての原発事故差別を扱った作品。ならば登場人物をわざわざマイノリティにしなくてもよかったのでは。キャラは立てやすいだろうけれど、逆に話の芯は見えにくくなった。コンテンポラリーダンスはよくわからないのでともかく、物語的にはもっとカラフルでポップなオフ・ブロードウェイ演出で観たかったです。なににも馴染めない青年の凍ったようにしかみえない笑顔が溶けるときは来るのかしら。
役者は美男美女個性派各種取り揃えていて楽しい。店長役・服部哲郎が小さな役柄なのに目立つなあと思っていたら今回の振付担当者だったんですね、納得。