ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「再:他界の人」

日本/公演中/よこしまブロッコリー×劇団オートバイ


生まれ変わりも許される死後の世界で、生前の関係性を引きずりながら生きる人々を描く。2013年3月に上演された2編の短編「紙切れについての話」と「前日譚」からなる作品を名古屋の劇団「よこしまブロッコリー」と「劇団オートバイ」がそれぞれ再演したものです。前編がにへいたかひろ原作/麻原奈未構成・演出、後編がにへいたかひろ作・演出ということで、どちらも初観劇。
死んでもしがらみから逃れられないのを幸福ととるか不幸ととるか。あんな「生き地獄」(いや「死に天国」か)のなかでは精神がヤられるのも無理ないですね。設定が鍵となる物語なので説明がもう少し親切でも良かったと思う。そしてあんな表層ではなくもっと心の声を響かせて欲しかったです。ぶら下げられた風鈴ほどは揺さぶられず。普段はカフェだという劇場の雰囲気は良かったです。
役者はみなどこに向かって話しているのか。名古屋の役者さんはどうも不思議な演技をされる方が多い。