ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「レ・ミゼラブル」

英/'12年製作/トム・フーパー監督


パンを盗み19年間牢に入れられた男ジャン・バルジャンの生涯を描く。文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説の舞台ミュージカルを映画化した作品です。
台詞がほぼ歌のみで最初はどうしようかと思いましたが、結構観れるもので。ことあるごとに耳に入る「パンをひとつ盗んだだけなのに」という訴えの"だけ"という部分が少々気に入りませんが、ジャン・バルジャンは本当によく出来た人なのはよくわかって、完璧人間ではなく悩んだり逃げ出したりするからこそこうして愛され続けているのでしょうね。警部との追いつ追われつも永続ではなく断続的に思い出したかのように再開するのが面白い。
主人公役ヒュー・ジャックマンって重厚な演技するんですね。追うラッセル・クロウが渋い。アカデミー助演女優賞受賞のアン・ハサウェイはあまりピンとこなかったです。それよかヘレナ・ボナム・カーターのはじけっぷりに目が行く。相変わらず役を選ばんなあ。