「フライト」
米/'12年製作/ロバート・ゼメキス監督
大惨事を免れ国民の英雄となった飛行機事故の機長が自身のアルコール中毒を告白するまでを描く。ロバート・ゼメキス12年ぶりの実写映画としても話題の作品です。
真の"英雄"とはなにかを痛烈に問いかける。超人的な操縦により大惨事をまぬがれたものの血液からアルコールが検出される。個人的には真相は闇の中がよかった。機長が当日飲酒していたのかしていなかったのかわからない方がより英雄的行為について考えさせられると思うのです。結局ワシントン的アメリカンヒーローを描きたかっただけなのかと思うと冷めてしまいました。それより何より徹底した事故検証が羨ましい。
どうでもいいですが、アルコールをドラッグで打ち消すという発想はすごいわね。主人公デンゼル・ワシントンはラストシーンありきか。いいけどさ。