ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「暗いところからやってくる」

日本/'12年公演/イキウメ(前川知大作、小川絵梨子演出)


亡くなった祖母の家に引っ越してきた少年が"暗いところ"の住人の存在に気づく。読売演劇大賞を受賞した劇団「イキウメ」がKAAT神奈川芸術劇場と共同製作した「こどもとおとなのための芝居」だそうです。
この感覚、影に誰かいるかのような感覚、はよく分かります。近代的な無機質の家に慣れた状態で古い日本家屋に入ったときにその感覚が増長される感じも。大人になるにつれて気のせいで済ましていくことをずっと胸に留めておける少年が羨ましいです。そしてそれをずっと胸に留めている前川知大もまた。ぶっちゃけこんな体験はしたくないですけどね。暗いところ側の住人がとぼけた優しいヤツで良かったね。
おとぼけ浜田信也はまたこんな役。