ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「プレイヤー」

仏/'12年製作/ミシェル・アザナヴィシウス監督


浮気をテーマにした軽いタッチのオムニバス風映画。『アーティスト』でアカデミー主演男優賞を受賞した仏俳優ジャン・デュジャルダンが原案とともに様々な浮気男を演じ分けます。
フランス映画、ではなく、フランス"人"映画。愛に溢れるフランス男の身勝手さを余すとこなく描きます。というよりも「フランス人」に対してもっている固定観念そのままというか。浮気という行為を小バカにしていて、フェミニストに観せたら全力で殴られるだろうけど、これはこれで爽快ではある。ところどころ男の言い分に対する的確な批判があってドキッとします。
最初オムニバス形式に気づかず困惑しましたがすぐに引き込まれたので大丈夫でした。伊達男から残念な男まで幅広い役柄をこなすジャン・デュジャルダンの貫禄。