ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「雨と夢のあとに」


日本/公演中(マチネ)/大阪市立大学劇団カオス(成井豊,真柴あずき作、村木臨也演出)


幽霊になったことにも気づかず愛娘の元に帰ってきた父と娘の交流を描く。「演劇集団キャラメルボックス」の作品を大阪市大「劇団カオス」が上演したもので、ダブルキャストの「夢パート」を観劇しました。大学側の停電により当日突然の2時間遅れでの上演。
急展開の成井脚本。初々しい舞台初心者。それらをフォロー仕切れていない中途半端なスタッフワーク。長かった、というのが素直な感想です。父親が30代半ばで娘が小学生、なぜこれを大学生がしかも若さのみが売りの新人でやろうと思ったのか。どちらにもリアリティがなく感情移入ができず苦痛でした。ワキの登場人物も必要性が無さ過ぎる、これは演出のせいか脚本のせいかはわかりませんが。
唯一長野の祖父母とのシーンは素晴らしかったです。まさか涙腺を刺激されるとは思いませんでした。祖父役のワンダフル山崎、先が楽しみ。