ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ダーク・シャドウ」

米/'12年制作/ティム・バートン監督


嫉妬と憎悪にまみれた魔女によってヴァンパイアに姿を変えられ200年もの間棺に閉じ込められていた地元の名士が、落ちぶれた一族復興のため一肌脱ぐ。ティム・バートン×ジョニー・デップの黄金コンビ8本目の最新作です。原案は米TVドラマだとか。
ティム・バートンのセンスがこれまで全く理解できなかった自分でしたが、今作は笑いどころもちゃんとわかって楽しめました。しかし作品自体はぶっちゃけたいしたことないです。大人向けの子供だましとでも言いますか。予告映像そのままに2時間あっただけで、それ以上でもそれ以下でもない。最後は妖怪大戦争までいって、おいおいそりゃないぜと。そもそもタイトルが合ってないんです。コミカルな邦題つけたらもっと素直に楽しめたかもしれませんね。
キャラ芝居は楽しめるのでそれはそれ。ジョニー・デップはまたのめり込んでるし、ミシェル・ファイファーはよくわかんないけど、ヘレナ・ボナム=カーターは相変わらずくだらない役やってるし。魔女エヴァ・グリーンの妖艶さと家庭教師ベラ・ヒースコートの可愛らしさも特筆しておきます。