ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「英国王のスピーチ」

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
英・墺/'10年制製作/トム・フーパー監督


19世紀前半、吃音症に悩む英国王ジョージ6世と、彼の主治医かつ友となった男の身分を越えた友情を描く。実話をもとに映画化され、アカデミー作品賞に輝いた秀作です。
吃音症の人は身近におらずイマイチイメージがわかないのですが、結構な数の人間が悩んでいるという新聞記事を読んだことがあります。後天性が多いとかでプレッシャーやトラウマが根本にあるそうですね。突然転がり込んできた「英国王」という地位の重さと畏怖・卑下の念。その重圧やいかに。しかしイギリス王室の物語を観るたびに思うのは、では日本の皇族には英国のどれだけ分の自由があるのかということ。もっと近くなってもいいのに。
コリン・ファースジェフリー・ラッシュ。そしてヘレナ・ボナム=カーター。名優ぞろい。