ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ヒューゴの不思議な発明」

米/'11年製作/マーティン・スコセッシ監督


ロンドンの駅の中に住む機械いじりが好きな少年が謎の機械人形を直しながら、映画創成期の秘密に触れていく。いくつかのアカデミー部門賞を受賞したスコセッシ監督の最新作です。
「発明」とあるので機械系とばかり思っていたら、それも勿論あるのですが、映画のことだったんですね。様々なアイディアがつまった映画の始まりの頃の手法を、3Dという最先端の技法で描き出す面白さ。ま、通常版で観てしまった自分を悔やむだけです。かなり3D意識で作られていたので。内容面では、少年ヒューゴの魅力が描ききれてなかったように思います。それよりも仲良くなる少女の方が活き活きしていて、こちらが主人公で観てみたかったなと。「映画の歴史」好きの人には楽しいかもしれません。
ベン・キングズレーはまたもや偉人を演じきったのですね。ただ同じく爺さんのクリストファー・リーにおいしいところを持っていかれていたようです。主役の子はそれほど。