ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「真夜中のカーボーイ」

真夜中のカーボーイ [DVD]
米/'69年製作/ジョン・シュレシンジャー監督


南部から出てきたカウボーイ(表記は"カーボーイ"ですが僕にはしっくり来ません。)かぶれの男とニューヨークのロクデナシとの友情を描く。
変わった感覚だったといえばいいのかしら。妄想幻想過去の記憶が入り混じって溢れ出てくる映像が、ニューヨークの裏側の猥雑な雰囲気に乗って、度々目と頭に何かを訴えかけてくるよう。ニューヨークにはああいった田舎から希望を抱いて出てきて現実を知り、夢破れ去っていく人間が沢山いるんでしょうね。でも今では当たり前の話。「若者」を諦めた大人が観て感情移入する映画なのではないでしょうか。
ダスティン・ホフマンの小汚い小男が絶品。