ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ヒトミ」


日本/公演終了/大阪市立大学劇団カオス(成井豊真柴あずき作、らむ演出)


事故で脊椎損傷を負った女性が周囲の人に助けられ苦しみと葛藤を乗り越える姿を描く。演劇集団キャラメルボックスの作品を大阪市大「劇団カオス」が上演した作品です。
闘病の話だと思って観ていたのですが、あらためて考えてみると医療現場の問題の話なんですかね。患者の意思と医療の発展、あるいは医者は仁術なのか。重いテーマを交えながらも成井豊らしい感動作としている、はずですが観た感じまだ重い。更にポップさを足してエンタメ性を上げる必要があったと思います。あと立ち位置が気になる場面がいくつかありました。演出と役者は観客席全体からの目線をもっと意識すべき。
タイトルロールを演じたぬめりすぎたけは難しい役をよくやりきったと思います、拍手。