ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「鉄人28号」

日本/'09年公演/押井守作・演出


東京オリンピック前後、日本の未来を信じる科学者と信じられない男の間で揺れる少年の心を描く。横山光輝の同名漫画をアニメ監督である押井守が初演出で舞台化した話題作です。音楽を川井憲次が手がけている他、演出補に竹下宏太郎と裏方はカッチリ。
内容の展開は速いのに進行スピードが遅く感じるのは何故。「犬」や「立喰師」等"押井ワード"に溢れていたものの、それが作品に本当に必要だったか考えると首を傾げざるを得ないです。それ以外にも不必要に思える場面が目立ち、全体的にタルかった。また歌の部分で特に集中が途切れてしまったので、歌と台詞は混ぜるべきだと思います。舞台に鉄人28号を作ってしまったのは良、でももっと根本部分に気を使って欲しかったな。不完全燃焼。
南果歩池田成志の安定感。ただ南果歩がどうしても少年には見えず。なんで2役にしたのかしら。ダイアモンド☆ユカイは普通に良かった、けどサンプラザ中野は微妙でした。青年3人組はテンポが悪過ぎる。