ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「野獣降臨」

日本/'82年公演/夢の遊眠社(野田秀樹作・演出)


野田秀樹率いる劇団「夢の遊眠社」の代表作のひとつ。岸田國士戯曲賞受賞作。観るのは2度目なので以前の感想は過去の日記を参照してください*1
再び観ても何一つ意味がわからない。それなのに圧倒されるのは役者のエネルギーか人海戦術か、はたまた舞台上に広がる宇宙の大きさか。今回は役者陣の台詞回しやテンポ、動きを中心に観たのですが、その身体のキレや発声量には目をみはるモノがあります。どんな体勢でもビシッとしてるのは凄い。上杉祥三・円城寺あや段田安則の演技もさることながら、どうしても野田秀樹に一票。
最も印象深い箇所。細菌=最近←→古代=誇大=宇宙。そして細菌の世界=宇宙。・・・観ればわかります。いや、わからないか。感じ取ってください。やはり野田は天才でした。

*1:id:totte:20070814