ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「マーティ」

マーティ [DVD]
米/'55年製作/デルバート・マン監督


35歳、恋愛連敗中の独身男にやっとめぐって来た春、でも「恋をとるか・友情をとるか・家族をとるか」に悩む姿を軽いタッチで描く。その年のアカデミー作品賞・監督賞・主演男優賞をかっさらった良作です。
結構自分自身とカブって。。。モテない悩みが等身大で表現されてるあたりが高感度増。フられた時の落ち込み様とか、好きな人の前では饒舌になるところとか、細かくリアルで共感を呼ぶんですよね。周囲の反応なんかもそうで。早く結婚しろと言ってたハズの母親が、紹介された相手が少し気に入らないとゴネたり、一緒に女を捜してた友人は、仲間に恋人ができるのを妬んだり。「そうだよなぁ」と終始思って観てました。
でも何といっても他愛のない映画。特に何かが進展するわけでもなく、さらっと流れる日常を描いてる、のですがコレが何故作品賞他主要賞受賞作なんですかね。カンヌ映画祭でも大賞をとったそうですし。50年経った今観ても古ボケてないので良作とは思いますが、…う〜ん、なんででしょ。