映画館
英・米/'14年製作/モルテン・ティルダム監督 第二次世界大戦時、ナチスが誇る暗号機械「エニグマ」を解読すべく極秘裏に研究を重ねた実在の天才数学者アラン・チューリングの半生を描く。 コンピュータの基礎に大きな影響を与え、暗号解読によって終戦を…
米/'15年製作/アンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー監督 単調な日常に嫌気のさす女が文明のはるかに進んだ地球外生命体から突然命を狙われる。 宇宙の支配者やら王家やらと言われるよりも、宇宙規模の大企業の相続覇権争いだと理解した方…
米/'14年製作/ロブ・マーシャル監督 おとぎ話の登場人物が一堂に会したトニー賞受賞ミュージカルの映画化だそうです。 どうせディズニーだと思っているとしてやられます。こんなアメリカ映画があるんですね。世の中は善と悪にはっきりと分けられる訳では…
米/'15年製作/デヴィッド・コープ監督 裏の美術商を営む英国貴族が借金返済のため、盗まれた曰くつきの絵画を探し出す。 まるでドラマシリーズの一本のような小品でした。デフォルメされたキャラクターたちがそれぞれの役割の範囲内でお約束を回収してい…
日本/'14年製作/成島出監督 千葉の小さな町の岬で喫茶店を営む女性とその周りの人々の人生悲喜こもごも。モントリオール映画祭審査員特別賞受賞作です。 さっぱりわからない。じじばばの年齢不相応な青春模様に辟易したというのが本音です。高齢者にも青…
米/'14年製作/マット・リーブス監督 猿を媒介とする人工的なウイルスにより起こったパンデミックで壊滅的な打撃を受けた人類と知能を得た猿たちの交流と戦いを描く。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(未見)の正式続編だそうな。 武器を持ち言語を操る猿…
日本/'14年製作/米林宏昌監督 療養に訪れた少女が湿地の古い屋敷に住む女の子と出会い、不器用な自分を見つめなおしていく。米林監督第二作目のSTUDIO GHIBLI最新作です。 あたしなんかという人間が苦手。自分だけ不幸せなんだという人間が苦手。だから…
米・英・オーストラリア/'13年製作/ジョン・リー・ハンコック監督 「メリー・ポピンズ」の作者が半生を振り返りながら、ディズニーでの映画化に向けて丁々発止のやり取りを繰り広げる。原題「Saving Mr.Banks」の方がしっくりくるなと思いつつ。 人生ド…
日本/'14年製作/中村義洋監督 化粧品会社の美人OLの殺人事件をめぐり容疑者とされた女を無責任に語る世間と事件の真相を描く。湊かなえの同名小説の映画化です。 "事実"は自在に塗り替えられるし作られるものだという社会の作用が題材。マスコミやネット…
日本/'13年製作/永井聡監督 世界的広告祭に審査員として参加することになったクビ目前の広告代理店社員が、不正にまみれた審査のなかで自分を貫き通す。 会議室ものは好きだし、良いCMも好き。だからかもしれませんが期待値に比べて予想外に楽しめました…
日本/'13年製作/高畑勲監督 竹から生まれた少女が月へと帰っていく竹取物語をSTUDIO GHIBLIが誇る巨匠・高畑勲が丁寧に描く。14年振りの監督作だとか。 「アニメ日本昔話」を最高峰のクオリティで仕上げた作品。筋は誰もが知っているので、見るべきは…
日本/'13年製作/三谷幸喜監督 信長亡き後の織田家跡目争いが行われた会議の裏側を描く。 家臣筆頭で単細胞バカな柴田勝家vs百姓あがりで野心家の秀吉。秀吉の躍進を決定づけた会議であったことと清須がド田舎なのはよくわかりましたが、それ以上のものは…
日本/'13年製作/是枝裕和監督 6年間育てた子供が別の家庭の子と取り違えられていたエリート会社員の家族が真の「家族」になるまでを描く。カンヌ映画祭審査員賞受賞作です。 来ない。グッときそうなシーンは沢山あるのにどうも心にまで響かない。それま…
日本/'13年製作/水田伸生監督 謝りたいけどうまく謝れない、そんな不器用さんに謝り方を教える「謝罪師」の仕事を描く。監督水田伸生×脚本家宮藤官九郎×主演阿部サダヲのタッグによる映画3作目です。 クドカン作品への苦手意識は朝ドラ「あまちゃん」で…
日本/'05年公演(再演)/松竹(野田秀樹作・演出) 町人あがりの武士がひょんなことから仇となってしまいあの手この手で仇討ちから逃げ回る。木村錦花作、平田兼三郎脚色の歌舞伎作品をもとに、小劇場出身の野田秀樹が初めて歌舞伎を手がけた朝日舞台芸術賞受…
日本/'13年製作/宮崎駿監督 零戦を造った日本航空技術史を代表する飛行機設計士・堀越二郎の半生を描く。STUDIO GHIBLIの最新作です。 印象はいたって平凡。兵器としての飛行機、一技術者としてその美しさのみ追求していく男。軍の命令で造っているのに…
印/'09年製作/ラジクマール・ヒラニ監督 高給取りのエンジニアを目指す名門大学に通っていた男たちが、消息を絶ったかつての親友を捜しながら学生生活を振り返る。その年のインドアカデミー賞を総なめにした作品だそうです。 ひょんなことから前評判を耳…
米/'13年制作/ジョセフ・コシンスキー監督 宇宙からの侵略者により滅亡に近い打撃をうけた地球で、愛する者のため世界を救おうとする男を描く。 自分が信じていた世界の裏に隠された真実を知る。あれ、どこかで。かつて『マトリックス』が描き出した世界…
日本/'13年製作/三宅喜重監督 観光推進部門として新設された高知県庁の課が、かつて県庁を追い出された男と高知を盛り上げるべく奮闘する姿を描く。続々映画化されている有川浩原作作品です。 むず痒さ全開。歯が浮く台詞群には一部直視できない場面も。…
日本/'13年製作/石井裕也監督 出版社の一部署が辞書を編纂するまでの長期にわたる悪戦苦闘ぶりを描く。三浦しをんのベストセラー小説の映画化です。 そもそも辞書が面白いというのを発見したのは赤瀬川源平の功績で。堅くて無機質な文字の組み合わせが「…
日本/'13年製作/佐藤信介監督 検閲を許すメディア良化法が制定されたパラレルワールドの日本で、武力的検閲から本を守る図書隊員に助けられた経験をもつ女の子が憧れの王子様を追いかけて図書隊で活躍する姿を描く。有川浩の大ヒット小説の映画化です。…
日本/'13年製作/細田雅弘監督 銀河最強の破壊神と戦う孫悟空たちの姿を描く。鳥山明による人気漫画「ドラゴンボール」久々の映画版です。 なんでも'09年製作のハリウッド実写版(未見)の出来に不満をもった鳥山が作らせたとか。かといって別にどうって…
英/'12年製作/トム・フーパー監督 パンを盗み19年間牢に入れられた男ジャン・バルジャンの生涯を描く。文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説の舞台ミュージカルを映画化した作品です。 台詞がほぼ歌のみで最初はどうしようかと思いましたが、結構観れるもの…
米/'12年製作/ロバート・ゼメキス監督 大惨事を免れ国民の英雄となった飛行機事故の機長が自身のアルコール中毒を告白するまでを描く。ロバート・ゼメキス12年ぶりの実写映画としても話題の作品です。 真の"英雄"とはなにかを痛烈に問いかける。超人的…
日本/'12年製作/山田洋次監督 田舎の両親が東京で暮らす子供たちに会いに来るヒューマン・ドラマ。小津安二郎に捧げる映画だとか。 なんかもう良くて当たり前。山田洋次らしいバツグンの安定感はそんな物足りなさすら感じます。こういう映画を撮り続けて…
日本/'12年製作/長峯達也監督 己の信じる正義のために海賊を新世界ごと滅ぼそうと企む元海軍大将と闘うルフィたちを描く。大人気漫画の映画版最新作です。 さすがジャンプの看板を背負って立つ作品、まさに王道を貫くストーリー。「ワンピース」も長期連…
日本/'12年製作/狩山俊輔監督 その姿から人間に疎まれる存在の妖怪人間の3人が正義のために人間を助ける姿を描く。かつての有名アニメを日本テレビ製作で実写TVドラマ化した作品の映画版です。まったくの初見。 原作ドラマを観てなくても映画作品として…
日本/'12年製作/阪本順治監督 北海道の島の分校に通っていた6人の生徒と教師が、20年近く残してきたわだかまりを解きほぐしていく。湊かなえの短編小説をもとに映画化した松竹60周年記念作品です。 一瞬の出来事がその後の人生に大きな影を落とす。…
米/'12年製作/ベン・アフレック監督 イラン米大使館人質事件で脱出した六人の米国人を救出すべく、CIA主導による「ハリウッドの映画ロケ班」という偽プロジェクトが実行される様を描く。実際に'79年に起こった事件の映画化だそうです。 事実は小説…
日本/'12年製作/本広克行監督 警察内部が起こした事件をもみ消そうとする警察上層部と現場との闘いを描く。大ヒットドラマ「踊る大捜査線」シリーズ17年目の最終作だそうです。 脱サラの警察官がガチガチの組織体質に疑問を感じながら自分を信じてまっ…